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2009年07月20日

押し寄せる想い

押し寄せる想い

【作品の一部】




【先生からのお手紙】



突然届いた、娘宛の封書。

その中には、上の画像のものが入っていました。


小学校3年の春。

習字を習いたい、という娘の希望で
厳しいけど、いい先生だよ、と評判のY先生の教室を訪ねました。

「もう高齢で、生徒さんを増やす予定はないんですよ。」

そんなお返事をいただいたのですが、
親子ともに、その先生に惹かれるものがあり
あきらめきれないでいたら・・・
すでにその教室に通っている生徒さんの親(私の友人でもある)を通して

「せっかくですから、おいでなさい♪」

との、嬉しいお返事をいただき、
その後、先生がご高齢を理由に教室を閉めるまでの3年間
毎週1回のお稽古に、ほとんど休まず通いました。

今日届いた突然の封書には、清書として先生に提出した
膨大な数の娘の作品たち。
そして、先生から、生徒たちに宛てた手紙。

先生自身がご高齢で、身辺整理をしてらっしゃること
長いことかかって、みんなの作品を整理し
それぞれに返せたこと
その作業の中で、みんなとの思い出をたくさん振り返ったこと
厳しく教えた「靴をそろえる」「挨拶をする」「後始末は丁寧に」
このことは皆さんの中で生きているでしょうか、と。
作品をみながら、楽しかったこと、苦しくて涙を流したこと
そんなことをいろいろ思い出してください、と。
そして、毎回、送り迎えをし、月謝を出してくださったご両親への
感謝の気持ちを忘れないでください、と。

最初の生徒さんたちは、もう既にご結婚されている方もいらっしゃるようで
先生も、いろんな思いで、たくさんの作品を眺められたようです。


実は、教室を閉める前に
先生自身が、癌であることをうかがっておりました。
もちろん、子供たちは誰も知りません。
教室を閉めてから、長期入院をされていることも存じておりました。
お見舞いにも伺わず、お花とお手紙を出しただけでしたが・・・。
そのお礼に、と花瓶を届けてくださったこともありました。

教室を閉めて、もう3年目。
この作品たちを返すことが、先生の生きがいにもなっていたのかもしれませんね。

何にもお礼も恩返しもできぬままです。

近いうちに、娘と一緒に、先生に会いに行こうと思います。


娘の作品・・・

学年があがるごとに上手になっていて・・・


先生の厳しい愛情は、

娘の過去の作品の中に

そして、娘のこれから書く作品の中にも

ずっとずっと生き続けていきます♪

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Posted by ごろママ@ちひろ at 15:09│Comments(1)
この記事へのコメント
素晴らしいお話し、有難う。
出逢いは別れの始まり、とも言うけれど、
出逢った記憶と温もりは、ずっとココロの中に生きる事が出来る・・・。
娘さんにも良い宝物が出来ましたね。

今後の先生の人生がお健やかであられる事を、共にお祈り致します。^^*
Posted by Kaze at 2009年07月24日 21:00
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    コメント(1)